冨田勲さんご逝去

ご存じの方も多いと思いますが、5月5日に冨田勲さんが亡くなりました。冨田さんと言うと、シンセサイザー音楽の世界的な先駆者と言われていますが、”きょうの料理””新日本紀行”のテーマ曲から大河ドラマ、手塚アニメ、ディズニーシーのテーマ曲など何気なく私達の身近で聴こえるなじみやすい音楽の作曲者でも有りました。

私は、中学校時代には、クラシック音楽はもちろん良く聴いていましたが、この時代に発売された冨田さんのシンセサイザー編曲によるアルバム”月の光”は鮮烈で、その後の私の人生にも大きな影響をもたらしました。シンセサイザーが欲しくて購入したり、自分でも作ってみたり、多重録音が出来るテープレコーダーとシーケンサーで音楽を作ってみたりと、趣味がそのうちに本業(ローランド)に代わって行きました。このローランド時代にイベントでたまたま冨田さんにお会い出来、少しお話しした事が有りましたが、このような経緯からこの度のご逝去がとても他人事では無く、私にとって身近な出来事として衝撃を感じていました。 冨田さんのシンセサイザーによる音楽やオーケストラなど生楽器を使った作品は、日本または世界の電子楽器メーカー、ミュージシャン、作曲家など幅広く音楽シーンに影響を与え、その功績は計り知れません。      電子楽器や生楽器などにとらわれない自由な発想での創造性豊かな感性は私も共感する所で、今後の仕事にも良い影響を与え続けたいと考えています。。

2016年06月01日